子供の頃は料理が好きな母親のお手伝いをするのが好きで、よく材料を混ぜたり玉子焼きの焼き方を教えて貰ったりしていました。自分では料理が好きで、美味しく作れるんだ、と思っていたのですが、これ母親の愛情だったんだと思います。私が中学生の頃に家にきた叔母の一言で、何かがガラガラと崩れてしまいました。当時得意だった、だし巻き卵と、サラダを私が作り、母が数品メインディッシュを作っての食卓で、「お母さんはお料理上手なのに、娘も似れば良かったのにねー」とさらりと言われてしまいました。その時の母の対応もまたショックな物で、「これでも頑張ってるんだよねー」それ以来、お料理をする気もなくなり、そのうち台所にも寄り付かなくなったのです。

大人になって、彼が出来た時に、彼の家に行って何か作る場面になり、作ったのは事前にばっちり調べておいたビーフシチューでした。その時の彼の反応がすごくて、美味しい美味しいの連呼と、プロみたいだ、友達にも食べさせてあげたい。この言葉で私は料理嫌いから料理好きに戻りました。まあもともと料理が好きだったのもありますが、繊細な思春期の時期の叔母の言葉で自信を無くして反抗して料理から離れた私が、彼の一言で一気に料理好きに戻れたのです。思うに、やっぱり料理は誰かに食べてもらいたい、それは彼氏でも夫でも子供でも。そして美味しいと言って貰って初めて手間暇や労力が報われるんだなあ、と実感しました。今は夫と子供が喜んで食べてくれるので、色んなレシピを探しては楽しくお料理しています。